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2005年8月28日
十勝岳(標高2077m)・美瑛岳(標高2052m)

台風(11号)も去り、良い天候を期待して十勝岳へ登りました。
望岳台駐車場には、夜明かし組みの車4台とテントを張ってバイクが一台。そのほか星を眺めにくる人が多少あり。
満天の星でした。
夜が明けてくるにつれ、雲がかかっているのが見えてくる。朝駆けの車もぽつぽつ上がってくる。
団体を乗せたマイクロバスが4時前に到着し、早々に登山開始。車のエンジンを暖気運転し、温まって朝食をとる。
レストハウス前に設置されている入山記録に記帳して、5時20分出発です。

天候:曇り、山の上はガス。
メンバー:boss 単独
コース:望岳台〜十勝岳〜美瑛岳〜望岳台





今回のコース。カシミール3Dの画像に手書きでプロットしてみました。





望岳台レストランと駐車場。
既に10台以上が駐車しています。

晴れることを期待して歩き出す。5時20分


エゾオヤマノリンドウ。
花の時期は終わりかと・・・、竜胆はこれからです。

白銀荘からの合流点。

山は何処にある??


十勝岳まで3.9kmの看板。


歩きだして30分ほど。

一向に晴れてきません。


白金模範牧場が見えます。
広い大きな牧場です。

振り返ると、駐車場が小さくなりました。

美瑛岳への分岐。
ここへ下りてくる予定。

シラタマノキ。

避難小屋。


一段と濃くなるガス。


もう終わりかと思いましたが。
出遅れた一株。メアカンキンバイ。

踏み跡は明確。


九十九折れ。


一瞬、日差しが。

結構な傾斜。


平坦な道へ出た。
この奥がすり鉢火口のはず。

右はグランド火口のはず。
何ぁーんにも見えません。

景色が見えないので、
たまには出演!

何とか晴れてくれないかなぁ。
ペンキを見落とさないように。

もうじき頂上です。
その姿は、見えません。

羽が濡れて飛べない蜻蛉。


ロープに沿って。
ペンキもあります。

おっ。人影が。
4時前に登りだしたマイクロバスの団体ツアーの
人たちでした。追いついたようです。

団体さんに占領されていた頂上。
晴れ待ちを装い、空き待ち30分。
粘りましたが晴れません。

娘さんを連れたご家族3人組が到着。
シャッターを押して差し上げました。

地形図に表記の無い三角点?。
謎!

天地之御柱。

つづく・・・

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この頂上には親鸞聖人がいらっしゃったのでしょうか、「光顔巍々」は「仏説無量寿経」の一節のようですが。
と思いきや、「天地之御柱」。こちらは神道でしょうか。少なくとも、岩に名前を彫った輩は許されません。
ひとしきり晴れ待ちをしてみましたが、どうやら見込みが無いようです。このときばかりは「神様仏様・・・」。
ガスが濃いのでルートが分かるか心配ですが、駄目なら戻ることにして行ってみる。




十勝岳頂上直下で振り返る。


方向よし!

十数メートルおきに標柱があります。
油断するとそれも見失いそうです。

時折薄れるガスの合間でコンパスと地形図で確認。
何より標柱と踏み跡が頼りです。
ここまで降りれば、ルートが確認できます。

いくつかの沢形を越えます。
下り過ぎないように注意。
右奥が十勝岳山頂。

鋸岳も霞んで見えます。


ここを超えてきました。


先は見えませんが、踏跡は明瞭。
看板も整備されています。

イワブクロ。


ほとんどの花はおしまいです。


鋸岳登りから振り返る。
十勝岳頂上は雲の中。

近づくと形が見えてきます。


イワギキョウ。
満開です。

正面から。

真横から。


晴れそうですが。


晴れません。


美瑛岳外輪山から火口を覗く。

来た道を振り返りますが、
やっぱりガスの中。

チングルマ。


こんな岩も乗り越えます。
両手も使います。

未練がましく振り返りますが・・・。


少々下ると、美瑛岳と美瑛富士の分岐です。


最後の登りです。
かすかに人影が。

頂上に到着です。


二等三角点。

火口を覗いて見ます。


1時間ほど晴れを期待して待ちました。
これが一番晴れた瞬間。

周りは雲です。


望岳台方向。


美瑛富士。一瞬見えました。


鋸岳方向。
つづく。
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結局、ラーメンを作ったり、コーヒーを淹れたりで一時間近く粘りましたが、晴れたのは頭上だけ。
埼玉からロンちゃんを連れてきたご夫婦も、眺望をあきらめて美瑛富士へ行ってみると、降りていきました。ロンちゃん⇒おとなしい犬です。羊蹄山にも登ったことがあるのだそうです。
他には、先に来ていた(途中で追い越して行った)若い男性二人組。あとはポンピ沢から登ってきた、砂川からの4人組、それとアメリカ人のご主人とタイ人の奥様の二人連れ。 そして単独行の二人で、天候の割りに山頂はにぎやかでした。




美瑛岳頂上直下。
何度振り返っても雲の中。

ポンピ沢へと下ります。


このあたりから木が増えてきます。
道は深くえぐれていて歩きにくいです。

稜線は雲の中。


雪渓に向かって緩やかにのぼり、
そこから下っているルートが見えます。

実は真っ赤です。


こんな岩場もあります。
後ろ向きに掴まって降ります。

エゾオヤマノリンドウ。
みんな蕾です。

だいぶ降りてきました。

飛び石の渡渉です。


おなじみ赤地に黄文字。


ちょっとだけ上流側へ。
ポンピ沢。

一気に降りてきました。


雲。


アキノキリンソウ?
ミヤマ??

マルバシモツケ。
エゾノマルバシモツケ?

イワヒゲ。


アキノキリンソウとシラタマノキ。

雪の残る沢を渡ります。鎖がありますが、
雪は崩れそうなので少し上流を渡ります。

きれそうできれないガス。


雲ノ平。

エゾオヤマノリンドウ。
よく見ると二段重ね。

もう少しで晴れる??


稜線にポツンと人影。
江別に住むアメリカの人。
口笛を吹いていました。よく響く。

富良野岳?。


噴煙が見えました。
雲に混ざって中央に。

避難小屋の上にやっと見えてきました。

望岳台がよく見えます。
下界は晴れていたようです。

下山後。
雲が切れてきました。

十勝岳が姿を現しました。
この後また曇ってしまいましたが・・・。



念願の十勝岳でしたが、終始雲の中でした。
何処を歩いたのか、迷わず降りてこれたのは幸いです。次回は晴れの日に!


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